母校支援

視野と人脈を縦横に広げたい人、注目!

みなさんこんにちは。昭和60年に理工学部経営工学科を卒業した早水俊樹(はやみずとしき)です。卒業後、電機メーカーへ就職し、神戸の事業所に配属され、システムエンジニアとして、設計、開発、品質管理等、多くの経験をした後、20年ぶりに営業として東京に戻り、今に至ります。

50歳を過ぎて子育ても一段落した時、何か貢献につながる活動はできないものかと考え始めたころに出会ったのがボランティア活動です。今回は活動を始めたきっかけや、現在力を入れている活動内容についてご紹介したいと思います。

きっかけはTOKYO2020

東京2020オリンピック/パラリンピックで何か貢献できないだろうかと悶々と考えていた2017年のことです。社内に掲示されていた、車いすバスケットボール国際大会ボランティア募集の案内が目に飛び込んできました。

車いすバスケットボールの試合をメディアなどでご覧になった方はご存じだと思いますが、コートサイズやゴールの高さは一般のバスケットと同じで、選手一人ひとりの動きはとてもスピード感があり、車輪がぶつかり合う場面もあってなかなかハラハラ感のある競技です。

中学生の頃にバスケットボールに打ち込んでいた記憶が蘇り、大好きなスポーツで何かしら貢献が出来たら嬉しいなという期待感も重なって「これだっ!」とすぐに参加の申し込みをしました。

緊張したはじめの一歩

早速、参加エントリーをして、事前説明会にも参加。ちょっと不安な面持ちで本番の大会ボランティアに参加しました。活動開始時に3~4名のグループをつくり、そのグループで、受付、誘導、ドリンク配布等の持ち場を巡回するフローを繰り返します。

同じメンバーで丸一日活動するため、意思疎通を図りながら、お互いにフォローし、持ち場のミッションを遂行していくことが求められますので、自然と一緒に活動しているメンバーと仲良くなります。

出場選手のために、素晴らしい大会になるようにというメンバー同士の想いのベクトルが合っていることで、満足感というのでしょうか、参加してとても清々しい気分に浸れました。

その後、車いすバスケットの大会ボランティアには5回ほど参加しましたが、回を重ねるうちに友が増えていくので、これもまた次回の参加に繋がるメリットにもなります。気づけば老若男女問わず仲の良いメンバー20名強とはLINEのグループをつくり、飲み会を何度も開催するようになりました。


ボランティア活動の一コマ

そもそもボランティア活動とは?

ここで少し、ボランティア活動について触れてみたいと思います。ボランティア活動には本来持っている目的があり、厚生労働省のホームページではその内容を明確にしています。

  • ボランティア活動は個人の自発的な意思に基づく自主的な活動である
  • 活動者個人の自己実現への欲求や社会参加意欲が充足される
  • 社会貢献、福祉活動等への関心が高まる
  • 様々な構成員がともに支え合い、交流する地域社会づくりが進むという大きな意義を持っている

厚生労働省ホームページ:ボランティア活動

中でも①の「個人の自発的な意思に基づく自主的な活動」や②の「活動者個人の自己実現」という点に大きな意味があると感じています。自分の意思で自分のやりたいことができる「場」であり、ボランティアはスポーツの場だけでなく、地域活動の場でも様々な機会があるのです。

初めての場所に入り込むのは何となく気が引けるという方が大半だと思いますが、ご自身が興味のある内容から始めてみると以外と入りやすいものです。つまり同じ興味を持つ人が集まることが多いので、実は視野を広げるチャンスにも繋がるのです。まずはチャレンジしてみませんか?!


会場で共に汗をかいて活動した電大生と

もう一つのボランティア活動

私が参加しているもう1つのボランティア活動は、大学同窓会の幹事です。スポーツ競技のボランティアを始める以前の2013年のこと、理工学部の先輩から推薦を頂き、同窓会幹事となりました。

大学同窓会の正会員は、東京電機大学(大学院、短大含む)の卒業生です。卒業と同時に正会員となりますが、卒業後の会費請求はありません。会則に掲げられている目的は、「会員相互の親睦を図り、会員と母校との連繋を緊密にし、東京電機大学の事業遂行並びに発展に寄与すること」を掲げています。

同窓会活動のミッションを私なりに大別すると 事業推進と在学生支援です。年1回の定時総会では、学外講師を招いての講演会や懇親会を実施し、会員への情報提供や親睦の場づくりを行っています。

コロナ禍で会場参集が難しくなった2020年からはオンライン通じて、講演会、総会を全国配信する試みも始めていますが、中でも面白い試みとして、歴史好きの幹事が発案し「東京江戸歴史散歩」と称して歴史に触れながら散歩する場も提供しています。


オンラインで開催した校外研修会での一コマ

一方、在学生支援はというと、大学(学生支援センター)が開催している仕事研究セミナー(旧:就職セミナー)に協力し、学生が企業を知る場を提供するお手伝いをするなど、活動の場は本当に広く、多岐にわたります。

これらの活動を支援する私にとって一番の収穫は、大学内で縦の繋がりが広がったことです。同期、クラブ活動、研究室、会社の電機会といった横の繋がりだけだった大学の人脈が一気に広がり、視野の広がりも実感しています。

当然ながら、私より一回り以上年配の大先輩と接する機会もありますので、例えばですが、悩みを抱えたとき、先輩はどのように乗り越えてきたのかというお話も伺えますので、大変貴重な時間を体験することができます。

このブログをお読み頂いた方が、ボランティア活動や、大学同窓会のイベントに参加してみようかなと少しでも思って頂けたら幸甚です。なお、イベント情報は大学同窓会ホームページからも発信していますので合わせてご覧ください。

東京電機大学同窓会ホームページ : http://dendai-dosokai.net/

昭和60年
理工学部経営工学科卒
早水俊樹