母校支援

電気工事のプロが自慢の支部を紹介!

みなさん初めまして。1972年第1部工学部電気工学科を卒業しました平山文雄です。現在神奈川県支部長を務めておりますが、今回は卒業後に就職した電気工事会社、同窓会活動に携わるきっかけや得たもの、そして支部活動などについてお話ししたいと思います。

7年間学んだ電気の道

神奈川県の工業高校電気科を卒業後、東京電機大学の神田校舎で学び、昭和47年(1972)に電気工学科を卒業。就職先は7年間で積み上げた知識が生かせる電気工事会社です。

電気工事会社では、オフィスビル、学校や病院、文化施設等あらゆる建築物の電気設備工事を手掛けており、施工管理、監督業務を担っていました。図面・施工図の作成から電気が通るまで細かい作業が常に存在する中、長期間に及ぶものですから重労働でありながらも大変やりがいある仕事なのです。

大まかな流れとしては、お客様から設計図を受け取り工事ができるような図面、施工図を書くことから始め、現場の工事をする方に渡し、図面通りに工事がされているかの確認が入ってから内装工事へと進んで行きます。次に、内装工事ではコンクリートの建物に打ち込まれたボックスに照明器具やコンセント等を取り付ける作業を見栄え良く、きちんと取り付けられているかの確認をします。

ここまでくると仕事も終盤に差し掛かり、最後の作業として通商産業局(現在の経済産業局)の受電前検査を受けます。検査に合格しないと受電許可が下りません。許可が下りてやっと送電が可能になるのです。

今までに携わった主な現場は、神奈川県を代表する横浜アリーナ、神奈川県警察本部庁舎、大型ショッピングセンターなど規模が大きく、そしてみなさんの生活に密着する部分を含めた建物などが挙げられます。また、現場のものでなければ入れないバックヤードなどいろいろな場所を含め多くの現場を経験しました。

すべての器具が取り付けられ、電気を建物の各所に送り、照明が点灯したときの安心感と喜びは、なんとも言えない達成感があります。電気エネルギーは生活インフラの一部であり、当たり前のように存在するこの電気を通わせる電気工事会社の役割をすべてご存知の方はあまりいらっしゃらないと思います。その一翼を担っているという誇りと自負は誰にも負けないつもりです。

きっかけは同級生の誘いと1本のメールでした

一方で、日々仕事に追われていたこともあり、同窓会について特に興味を持っていたわけではありませんでした。卒業以降大学との接点をよくよく考えてみると、定期的に送付される「工学情報」を受け取るくらいのものでした。

ところが平成21年(2009)のある日、神奈川県支部から、勤務先の私のメールに「支部総会」開催の通知が届きました。内容は、支部総会に参加しませんかという連絡でした。これまでにも何度か連絡はいただいていましたが、腰が重く参加をする機会を逸していました。

案内の日時を見ると開催日は休日ということもあり思い切って参加したところ、思っていた以上に多くの諸先輩達がおられ、すっかり恐縮したことを覚えています。それでも良い機会に恵まれたと感じ、これを機に神奈川県支部のお手伝いをさせて頂くことになったのです。

本格的に大学同窓会との関わりを持ったのも平成24年(2012)に大学時代の同級生からの誘いがあってのことです。平成27年(2015)に校友会理事に就任、そして現在は広報委員会に所属し、唯一のつながりでもあった「工学情報」の編集に携わっています。

また、大学同窓会には各委員会がありますが、そのうちの一つである事業委員会に所属しています。事業委員会では、毎年12月の土曜・日曜を利用した一泊の研修旅行を実施してきましたが、現在はコロナ禍ということもあり、なかなか思うような活動ができず残念です。

活発化を目指す支部活動

私が住む神奈川県は東京の真南に位置し、三政令指定都市の横浜市、川崎市、相模原市と横須賀市、小田原市、鎌倉市、箱根町などの多くの市町村があるだけでなく、山あり、海ありの自然豊かな県です。

神奈川県支部は、学校法人東京電機大学が設置する学校(前身の諸学校を含む)の卒業生のうち、神奈川県に居住する卒業生の皆様で構成されています。そして肝心なのは支部の目的です。会員相互の親睦を図り、母校の発展と郷土神奈川が盛んになるようにすることで、活発化させるために支部独自の多彩な行事を毎年計画し、実施につなげています。

活動の一部を紹介すると、5月は学園から先生、卒業生の方などにお願いして講演会を開催し、講演後には学園理事長、校友会理事長、大学同窓会会長をお招きして、会員参加の定時総会を開催。7月には「公開講演会」を企画して学園から先生や卒業生の方などにお願いし、一般の方々にも興味がある演題で楽しんでいただいています。

そして8月には「屋形船納涼幹事会」と称し屋形船で横浜港周遊しながら会員とそのご家族の方々を交えた懇親会を開催、さらに10月には、神奈川県下の各種施設の見学会を開催するなど、参加者同士が交流できる場をご用意し、活動を盛り上げています。

平成29年(2017)に支部長に就任以来、未熟ながらも多くの神奈川県支部の皆様に支えられながら活動を続けています。その甲斐あって、大学同窓会、校友会、神奈川県支部と様々な場面で多くの経験させていただきながら、同じ学校の卒業生と言うことで、先輩方や同僚、後輩たちとの縁ができるだけではなく、輪の広がりを実感する日々です。皆さんも参加してみませんか?少しでも興味をもっていただくことを願って筆を擱きたいと思います。


現場安全パトロールの時の写真

1972年卒業
第1部工学部電気工学科
平山 文雄