母校支援

企業力を支えるTDU実践知教育 前編

企業の技術者にとって必要な力とは?

社会人は実社会での様々な知識獲得・経験を経て、学生とは異なる視点を身につけていきます。実学尊重を掲げる東京電機大学では、その社会人の力をどう伸ばすかに実践知教育で腐心しております。

社会基盤を支える様々な業種において、現場で責任もって活動される企業の皆様が、より高いスキルで活躍することをサポートできることは、当学にとって大変意義深いことと考えています。

一方、私たち大学の教職員が企業の方々の声に耳を傾けることは、本学学生の教育の質を上げていくことに繋がるのは勿論、大学の本分たる教育・研究にも大変役立ちます。

現在、実践知教育は、学位取得となる工学部第二部(夜間部)社会人課程をはじめとして、より短期間(135時間)で履修証明が発行され社会人のキャリアアップに繋がる厚生労働省指定の「一般教育訓練講座(技術横断型:電気・電子、機械、情報、建築等、スキルアップが特徴)」、更に、企業の技術者向けにカスタマイズした個別研修へと展開を進めています。

「技術は人なり」は、皆さん卒業生の方は十分理解いただけていると思います。実践で身に着けた知識を活かし、日進月歩で進化する技術に対応していくには、企業においては「人を育てる力」が、技術者にとっては「学び続ける力」が最大の武器になるのではないかと思います。


【学長補佐】佐藤 太一

企業の成長が最終評価

世界情勢がウクライナ問題によって急激に変化する中、電力ネットワークをトータルにサポートし、No. 1企業を目指す、株式会社東光高岳様は東京電機大学の実践知プログラムを活用いただいています。今回は、その声をご紹介させて頂きます。

株式会社東光高岳様(以下、東光高岳様)は、「仕事こそ人を育てる」を基本として職場上司・先輩社員による「OJT(職場指導)」を中心に「Off-JT(研修など)」と「自己啓発」で補完する教育に熱心な企業です。これらの組み合わせを相互かつ緊密に繋げ、機能し合う仕組みを人財教育センターが核となって進めておられます。そのインタビュー結果の抜粋をご覧ください。


https://www.tktk.co.jp/

ーーTDU教育への期待

東光高岳様の声(人財育成センター 象坪 健様) 実践知プログラム、企業研修をお願いしている点として、2点あります。1点目は、全社共通・部門横断的な技術を受講者に教えるためには、まず、技術の基礎をしっかりと理解しておくことが重要であるという点です。

人財育成センターが主体となって実施する研修では、全社共通・部門横断的に求められる知識・技術・技能などの習得を担っております。この点を踏まえますと、普段から多様な学生に講義・指導している御校の教員による研修は物事の技術的な本質を捉えることができるため、弊社の受講者にとって効果的であると考えております。


株式会社東光高岳 人財育成センター 象坪 健様

2点目は、研修の目的は職場での実践(行動変革)に向けた気付きの付与(動機付け)であるという点です。

昨年、今年度と研修講師を担当いただいた、腰塚先生、佐藤先生はメーカーでの実務経験もあり、より実務に活かせるメーカー目線を意識した講義を実施いただけたと考えております。

ーーTDU教育の有効性は?

東光高岳様の声 実践知プログラム、企業研修に参加した受講者からは、実際に参加して良い気づきが得られたと聞いており、弊社の研修の目的については、ある程度達成していると感じています。今後、人財育成センターで取りまとめている共通教育へのニーズ調査結果を反映させることで、さらに有効性が向上していくと考えています。


研修体系(東光高岳様ご提供)

ーーTDUへの要望は?

東光高岳様の声 今後、人財育成センターでは、学びたい人がいつでも学べるコンテンツ(オンデマンド教材など)を充実させていこうと考えております。もし、可能であれば、この方面での相互協力をお願いできればと思います。また、新人社会人として必要なリテラシーを身につける研修などに弊社社員が出向き、講義することも可能なので、ご検討いただけると幸いです。

 上記の通り、TDU実践知教育は、企業の皆様と相互に磨き合いながら研鑽につとめており、特に業務環境を鑑み実施している「企業向けWebセミナー」や訪問しての企業研修は予め企業ニーズをお聞きしてカスタマイズしていることもあり、受講生の満足度、理解度、有効性各方面の評価も大変高いものを頂いております。


新卒採用表紙(東光高岳様ご提供)

 年度内には企業向け研修のプログラム化を

東京電機大学では、産学連携はもとより企業の皆様への教育にも注力しております。競争環境が激しいビジネスの世界で、かつDXの推進や生成型AIが一気に加速していく環境であっても、人が財産であることは不変です。

現在、実践知プログラムを進化させ、かつわかりやすいラインナップを準備中です。学び続けることをサポートする、卒業生の方々がますます輝くことを支援する、そして「技術は人なり」の東京電機大学のブランドをさらに高めていくために、大学も奮闘いたしますので、是非応援のほど宜しくお願い致します。

尚、企業向け研修についてのご質問、お問い合わせは下記までメールを頂ければ幸いです。お声がけを期待しています。

お 問 合 せ

東京電機大学 学長室
エクステンションコーディネーター
宗前 尚子
E-mail: hisako@jim.dendai.ac.jp

参考:実践知プログラム https://phronesis.dendai.ac.jp/program/?society