母校支援

宮城県支部の熱き挑戦!【前編】

このブログは、宮城県支部が新体制として1年間活動してきた内容をダイジェストで紹介するものです。卒業生のみなさまには、校友会の実態や課題に対し、少しでも興味や関心を抱いていただければ幸いです。 

前途多難の新体制の中、船出した宮城県支部の一年

2022年11月、宮城県支部校友会の役員が一新されました。支部長に就任した私と事務局長の今井は、「まず何から始めたら良いのだろうか…」と悩みました。

2019年からの新型コロナウィルス感染拡大の影響で、活動実績は皆無であり、これまでは先輩方に任せっきりで、今後の進め方や段取りについて何から手を付けていけば良いのか、全く見当がつかない状況でした。

2年に一度の総会を定期的に実施するだけでは活性化に繋がりません。何か魅力的なイベント開催やコンテンツを展開しなければ、若手会員も集まらず、支部の高齢化の一途を辿ることになるのは明らかです。

私を含め三役、幹事は皆バリバリの現役です。「具体的な活動内容を検討していく時間は確保できるのだろうか…」、「支部長として、果たしてこの先やっていけるのだろうか…」と不安を抱きながらの船出となったのです。


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とにかく、最初の2~3年は、宮城県支部会員の輪を広げる『投資の時期』と捉え、わずかながら若返ったメンバーで「前向きに行動していくしかないだろう…」と気持ちを整えました。

しかし、活動するためには軍資金が必要です。支部として会員からは会費を徴収しておらず、2年に一度の総会開催に合わせて本部からの支援金と毎年頂戴する支部活動援助金が入るのみ。支部の軍資金には限りがあるのです。

イベントを開催したいと考えつつも、宮城県内で知り合いがほとんどおらず、場所代や謝礼金、参加する会員への交通費支援など、十分な余力を持って対応することが難しい現実に、虚しさを感じました。

それでも、暫くは、先輩方が残してくれた貯金を切り崩しつつ、できることから始めていく覚悟を決め、動き出すことにしました。

校友会のネットワークを拡充する絶好の機会。支部連絡協議会へ出席

2022年12月3日、福島県支部総会にあわせて、福島県支部・山形県支部・新潟県央電機会・宮城県支部・校友会本部からなる支部連絡協議会が開催され、私と事務局長の2名が出席しました(福島県支部主催 於:スパリゾートハワイアンズ)。前任の宮城県支部長である南波先輩と福島県支部長の網田先輩が親しく繋がっていたため、ご案内いただきました。

新体制になったばかりの宮城県支部としては、他県の校友会のネットワークを拡充する絶好の機会だと考え、福島県支部総会に陪席した後、支部連絡協議会にも参加しました。

支部総会では、地元の高校生親子も参加し、大学進学のリクルート活動も行っている様子でした。電大副学長である広石教授の講演会も同時に開催されましたが,事前に地元新聞に広告を掲載し地域へ発信されていたようです。このような対応は、私たちにとって非常に参考になります。

私も事務局長も皆さんとお会いするのは初めてであり、緊張しながらの参加でしたが、校友会本部の上西理事長、相原副理事長、友常事務局長、新潟県央電機会の井口会長、山形県支部の山鹿支部長との繋がりも持つことができ、非常に有意義な一日となりました。

北千住駅構内の案内に『電大口』 北千住に溶け込んでいる

2023年2月25日、JR北千住駅を降りると駅構内の案内に『電大口』の文字。「なかなか良いじゃないか、北千住に溶け込んでいる…」駅前の人混みを避けながら、私、副支部長の藤原と佐藤、そして事務局長の今井4名でキャンパスへ向かいました。

実は、この4名にとって千住キャンパスは初めての訪問でした。ホームカミングデーなどチャンスはあったのかもしれませんが、残念ながらタイミングの問題もあり叶いませんでした。校友会本部にお願いして校内見学と情報交換の機会を設け、仙台より出向いたのです。

ちょうど春休み期間だったようで、学生の姿はなく、キャンパスは静かでした。待ち合わせの時間に余裕があったので、キャンパスの周辺を散策してみると、我々が通っていた神田キャンパスとは全く異なる雰囲気でした。

その後、校友会本部へ挨拶を済ませ、近代的な校内を見学させていただきました。丹羽ホール、図書館、ものづくりセンター、学生支援センターなどを巡り、エスカレータを使用して各教室へ移動。ルーフガーデンもあり、我々が学んだ環境とは全く異なるもので、大変羨ましさを感じました。

キャンパス見学の後は、上西理事長、向芝常務理事、友常事務局長と情報交換させていただき、これからの支部活動へのアドバイスやヒントを頂きました。


1号館2階丹羽先生銅像前にて
右から友常事務局長上西理事長、向芝常務理事
左から今井事務局長、佐藤副支部長、藤原副支部長、千葉支部長

試行錯誤しながらの「宮城県支部だより(春号)」発行 

2023年4月10日、宮城県支部の会員全員(444名)に向けて、校友会を思い出していただくとともに、新体制についてお知らせする目的で、『支部だより』を発行することにしました。

この種の郵便物は、興味を持たないままゴミ箱に捨てられる可能性が考えられます。ゴミ箱行きを抑制し、宮城県支部の実態を多くの方々に知っていただくために、目を引くカラーのレイアウトを考え、1枚もの(A3を表裏印刷で二つ折りA4サイズに仕上げたもの)を透明のビニール袋に入れ、受け取る瞬間に中身が一目でわかるように工夫しました。

効果のほどは不明ですが、今後、会員の反応を楽しみにしたいと思います。今後、この支部だよりは、1年に2回の頻度で発行する予定です。


2023年春号

隣県支部との繋がりを深めておきたいと思いサイトを見ていたら…

2023年6月23日、もう少し隣県支部との繋がりを深めておきたいと考え、校友会のウェブサイトを眺めていた際、同世代の支部長である寶田さんが秋田県にいることに気付きました。

実は、秋田県で15年間勤務していたので、私にとって第二の故郷のようなところです。久しぶりに秋田を訪れようと思い、事務局長の今井と秋田支部長のいる秋田市へ。寶田支部長が経営する会社の『超おしゃれなオフィス(秋田ではなかなかお目にかかれない造り)』で面談を行い、その後は秋田市山王で懇親のひと時を過ごすことができました。非常に有意義な時間でした。

校友会として抱える悩みは共通しています。その中でも支部の高齢化と会員の減少が特に深刻です。特筆すべきは、現行のアナログ志向な校友会運営体制では、若い世代が十分な興味を抱かないという現状です。

私たちは、デジタル時代に即した抜本的な仕組み(SNS等)の導入や、校友会の存在価値を再評価する必要性について意見を交わしました。この課題に真摯に向き合う上で、宮城県支部として新たな仕組みの構築を模索する前に、まず支部の実態を新たな視点で把握する必要があります。そのため、都度宮城県支部の会員全員に情報発信し、その反応を見ながら運営基盤を徐々に改善していこうと決意を新たにしました。後編に続く・・・


左から寳田秋田県支部長、千葉宮城県支部長

1989年卒業
工学部第一部電気工学科
千葉 耕助

関連リンク

校友会HP宮城県支部へのリンク
https://www.tduaa.or.jp/branch/location/miyagi/

宮城県支部宛のメール
tduaa.miyagi@gmail.com