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令和7年度 神奈川県支部見学研修会 報告

2025(令和7)年10月28日

2025(令和7)年度 神奈川県支部
見学研修会(福島第一原発視察) 実施報告書

東京電機大学校友会 神奈川県支部

 

■開催日時 : 2025(令和7)年10月1日(水)11時00分~15時30分

■会  場 : 東京電力廃炉資料館,福島第一原子力発電所

 

 2011(平成23)年3月11日の東日本大震災と、それに伴う福島第一原子力発電所の事故から14年。
本年度の神奈川県支部の四大行事の一つである見学研修会は、永瀬様のご尽力と東京電力本店 総務部 大串様のご調整により、1年越しで実現しました。

 当日は参加者25名が富岡駅に集合し、東京電力殿よりご用意いただいたバスで富岡町の廃炉資料館へ向かいました。昼食後、身分証による本人確認を経て、映像資料と職員の説明で廃炉の現状を学びました。その後、専用バスで第一原発構内へ移動し、車中では被災地の復興状況について説明を受けました。

 入退域管理棟では厳重なセキュリティチェックを経て入構。カメラやスマートフォンなどは持ち込み禁止で、安全管理の徹底が印象的でした。
 参加者にはIDカードと個人線量計が配られ、ALPS処理水のタンク群を通過して「ブルーデッキ」に到着。ここで1〜4号機の原子炉建屋を間近に見学しました。1・2号機には損傷跡が残る一方、3・4号機では外装整備が進み、廃炉作業の進展を実感しました。

 続いて「グリーンデッキ」に移動し、5・6号機や港湾施設を望みながら、ALPS処理水の海洋放出に関する説明を受けました。見学時間は約1時間で、防護服やマスクは不要でした。

 退出時の放射線検査では、私の線量計が0.012ミリシーベルトを示していました。滞在時間に応じて加算されるものですが、この程度にとどまったことで、構内の安全管理が極めて高い水準で維持されていることを実感しました(歯科レントゲン1〜2回分相当)。

 ブルーデッキから100メートルほどの距離で原子炉建屋を見たとき、廃炉に向けて着実に前進する現場の姿勢と、安全最優先の体制に強い安心と感謝を覚えました。

 神奈川県支部では毎年4つの主要行事を実施しており、今回の経験を通じて、他支部との連携や交流の一層の活性化が期待されます。

【見学研修会の模様】


写真1 東京電力廃炉資料館での集合写真

東京電機大学神奈川県支部 福島第一原子力発電所見学会の集合写真
写真2 デッキ前での集合写真1

東京電機大学神奈川県支部 福島第一原子力発電所見学会の集合写真
写真3 デッキ前での集合写真2

1〜4号機建屋を間近に眺められるデッキでの記念撮影

福島第一原子力発電所1号機建屋写真
写真4 1号機建屋

福島第一原子力発電所2号機建屋写真
写真5 2号機建屋

福島第一原子力発電所3号機建屋写真
写真6 3号機建屋

福島第一原子力発電所4号機建屋写真
写真7 4号機建屋

福島第一原子力発電所5,6号機建屋写真
写真8 5,6号機建屋

福島第一原子力発電所4号機建屋写真
写真9 1,2号機共用排気筒

構内の写真は東京電力様より提供いただいた写真